読書記録1:スープ屋しずくの謎解き朝ごはん9
タイトル:スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 朝食フェスと決意のグヤーシュ
作者:友井羊
スープ専門店を舞台とした、ちょっとミステリーときどきほっこり恋愛の小説です。
シリーズ第7弾となる今作の舞台は、主人公が企画した朝食フェス。
近年、パンフェスとか食べ物系のフェスをよく見かけますが、この小説のフェスはありそうでなかった場所で開催され、ちょっと覗いてみたい気持ちにさせられます。
主人公の目線が主催者なので、フェスの大枠で起きる事件が小説ラストの主流です。今回の事件は結構物騒だな…とちょっとだけ普段より身を引き締めて読んでしまいました。そして、前章までに出てきた出店者さんたちに当日何が起こったのか、どんな気持ちでどんな風にフェスを過ごしていたのか…という点にも興味が広がります。
主人公とスープ屋店長の関係もとってももどかしいところですが、いい大人同士だと、これがリアルなのかもしれません。
今作も期待通りの星3つ★★★です。